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ひじりの刺青ひとくち講座

『ひじりの刺青ひとくち講座』はじめまーーす!

けど刺青って以外と人によって云う事がバラバラなんです。
例えば呼び名も 刺青(しせい)、入れ墨、タトゥー、がまん、文身、彫り物、倶利伽羅悶々 等々と、沢山ありますよね。。
だから若しかしたらプロの私でも 人や地域によっては間違ってる言い回しをするかも知れません⁈
けどその際はキャリア20年に免じ「伝承文化で奥も深い」 と云う事で勘弁して下さいね、


では先ずは書いたついでに呼び名のウンチクからいきますね^ ^

通常 刺青師は、入れ墨師や入れ墨と云う漢字を嫌います。
それは江戸時代に刑罰のひとつとして刺青が用いられていて、その呼び名が『入れ墨』だった為です。
けど中には敢えて使われる彫り師さんもいますが、私はまず使わない漢字ですね、
それで云うと彫り師としての矜持か【刺青お断り】のプールなども不快に感じて行きません。

あと関東では馴染みがない『がまん』と云う呼び名は、主に関西で使われている様です。。


呼び名の人気で云うと今は『刺青』『タトゥー』、このどちらかがよく使われる言葉ですね。
けど私は個人的に『彫りもの』と云う響きが気に入っており、屋号にもしていますが、、

少数派ですね^ ^




あとこの文は先日LINEで投稿したものですが、今後は私とLINEをやってない方も多いので、ブログ向きの文は Facebook ブログ LINEと一斉に投稿しようと思っています。
何十人かの方々は重複するかも知れませんが その旨ご了承下さい。

彫り師ふぜい

先ずは知人の誕生日である今日 1月12日を祝いたいです。おめでとうございます!


さて本来は当たり障りがある性格の私も、このブログではなるたけ毒は吐かない様にしています。
それは十年も前の話しになりますが、何かの話しの際にウチの師匠から「ひじり君 客商売なんだから敵をつくるのは得策じゃないよ」と諭されたからです。。

けど若手だ若手だと思っていた私も、いつのまにかキャリアが17年になり、歳も四十を越えました。傍からみれば立派に中堅の部類に入るのでしょう。
そして今回は中堅になった私が、昨今の刺青業界に対して苦言の一つ二つを呈します。。



最近は20年前と比べると刺青師が吐いて捨てるほどにいて、雑誌や電話帳 ネット上にもウヨウヨいます。それはそれはたくさん居すぎて上手い下手の区別も付けずらい程にです。。
私が10代の頃は名の通った彫り師さんはエリアに一人位で、東京全体でも10人位なものでした。だから私が弟子入り先を探した頃は彫り師を探すだけで一苦労でした。ましてや上手な彫り師を探しあて弟子入りするなんてほぼ運の様な幸運でした。
しかし幸運といってもそれからが全ての始まりで、その幸運をモノに出来るかどうかの大半は己の精進次第でした。
そして弟子入り直後は刺し場に住込み掃除や所作を覚え、銭湯通いや小遣いでの生活を送り、師匠のお供や弟子同士の人間関係に揉まれながら、私の場合24時間365日修業中の生活を6年間程送りました。そしてやっとの独立です。。

処で人にはそれぞれその時々しか出来ない事柄があって、例えば四十で扶養する家庭がある私が月数千円の小遣いで刺青師の見習い生活が出来る訳もなく、とてもじゃないが独身で20代の頃でなければ勤まらなかったでしょう。
そしてそうして私なりの苦労をして得た刺青の技術なので、より大切にしたいとも思うのです。。
ウチの師匠曰く「昔の彫り師は針や顔料の事は教えたがらなかったもんだ」と。。
私も全くの同意見で『せっかく苦労して得た技術や情報を、なんで軽く訊ねられたからって教えるんだよ!?』と、
けど今のご時勢だと針も顔料もネット上で簡単に買えるので、ことさら秘密にするほどの事ではないのかも知れません。しかしネット上で販売している針などは丸張りやマグナムなどだけで、その他のホウキ針やネジリ針などをはじめ、もちろん手彫りの針なども販売はしていません。。
尤も手彫りの針は別としても、最近では出来合いの針で全て事足りるので、私などは敢えてホウキ針などを作りもしないのですが、それでも先人達の創意工夫と作る技術だけは今も大切に覚えております。。


しかし技術を秘匿したがるそんな私とは対象的なのがウチの師匠なんです。
もうHPがハシリだった十年程前からHPを開設しており、あの頃からしょっちゅう刺青写真を更新していました。
当時私は師匠に対してそれとなく『自分は内弟子入りして何年もかけて先生の技術を見て盗んだのに ズルいですよ、HP上で刺青教室の様にして作業工程を全部教えちゃって..』といったところ「いいじゃないか追いつける訳でもなし、これで少しでも日本の刺青師の質 向上に繋がれば」と、、
いちいち師匠の云う事は正論なのですが、それでも弟子の私からすれば苦労もせずにネット上で学ばれるのはムカつく訳で..

それで云うと最近の師匠はHPの更新は全くのご無沙汰で、もっぱらmixiに力を入れてるようです。。
処で私は師匠のmixiもカバーさせて貰ってるのですが、しかしだいぶmixiの質は悪そうですね。。若い同業の彫り師さんの半数くらいは師匠に対してノリと口先だけで「1円でも金が係るなら付き合いはしたくない」そんな感じです。。
やはりネット上で安易に教えて貰ってるから技術の価値がイマイチ分かっていないのでしょうネ。
私なら例えネット上でも自分が教えを請うている彫り師が遠路から来たのなら、宿をとり、食事くらいはもてなします。懐が許せばキャバクラや温泉も振舞います。何故ならそれが心づくしであり費用対効果の面でも十分に見合うからです。。
現に私は師匠の処で修業していた頃は、いつでも有り金全部を財布に入れて散財してきました。けどそれ以上に師匠にはして頂きましたが。。 要は気持ちがあるかどうか、そして自分が金を惜しめば、相手は金もモノも惜しむと云う事です。
師匠のmixiで云えば全員ではないですが、付き合い方が分かっていない若い方が多いので、いつまで師匠が相手にしているかです。。


あと私の話しで云えば、先日知り合いの彫り師の矢川さんが遊びに来て6時間位話して帰っていきました。。
話しの内容はその矢川さんの個人的な悩みが主だったのですが、その他だと近所のタトゥースタジオがHP上に載せてる写真を修正しているだとか、その矢川さんが友達の彫り師さんと熱く刺青談議をしたあとに、その友達の彫り師さんが「所詮 刺青なんだけどね..」とか云うのが良く分からないんですよ、だとか。。


けど私には矢川さんの友達の彫り師さんの気持ちが分かる気がします。。
私らはゴロツキ相手に先生だとか呼ばれたり、刺青は芸術だとか云ってはおりますが、世間様から見れば所詮 彫り師ふぜい。胡散臭い輩達です。。 現に胡散臭いのが大勢いますしね、
そんな中でも私は日々よりシンプルに、そしてストレス ゼロな生活を目指しています。そしてクダラナイと思った物事や付き合いなどはバッサリと切ってしまいます。しかしあまり切り過ぎると周りに人が居なくなり商売上も困るのですが、それでも自分の都合だけで寄ってきて、なるべく苦労せずに教えを盗み出そうとする輩はいらないですね。。

私は師匠の様に刺青界の第一人者でもないし、ましてや他師や日本の刺青界の質の向上などより、先ずは自分の刺青の質の向上に精一杯です。そこら辺はまだまだ師匠と見える景色が違うんでしょうね。。


彫り師ふぜいもピンキリです。

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彫り師が教える 彫り師選び

先日の事です。もう7年来になるお客との雑談の際に、雲ミキリや暗雲などの荒天を表現する渦ミキリの話しになった際、その人が「あァ、あの高度な技術が必要な渦ミキリの事ですか! 」などと言い出し。。
一瞬若しかしたら渦ミキリの肌絵の書き方が難しいと云ってるのかと思い聞いてみると、いやそうじゃなくやはりボカシ(色入れ)作業が難しいと云う意味だと、、
けどプロの私からすると、肌絵は彫り師それぞれの絵心やセンスが要求される分野なので、或る意味難しく”らしさ”の見せ所なのは分かるのですが、一体全体渦ミキリのボカシ技術のどこが高度なんだと??

ところがその時ハッと思い当たる節があり『若しかしてその渦ミキリのボカシが高度だ云々って、ネットの2ちゃんねるか何かで得た情報ですか?』と聞いた処、「そうです、刺青関連のサイトで読みましたと。。」



処でその方は絵柄や刺青全般には或る程度詳しいんですが、当然のことながら彫り師ではないから技術的な事はほとんど知らないと思います。だからなんでしょうね、サイト上で自称彫り師の人達が渦ミキリが高度だ云々と語っていれば当然鵜呑みにしてしまうのでしょう。。 

処で私も以前その手のサイトを一度だけ覗いたことがあります。そしてそこでは「やれミキリのボカシは太いのが難しいだとか、筋彫りの長いラインには細心の注意が必要だとか...」とてもじゃないが係わったら大変な事になりそうな技術の数々が披露されていました。。
そしてその時は流石ネット上だとも思い、屹度このサイトにはいっぱし気取った彫り師見習いの子達が多いんだろうナ、と思いそっとしておきました。。


しかし若しこのブログを読んでる方で「俺の雲ミキリの曙ボカシは神業だ!!」などと力説する彫り師さんに当たり、技術的に上手だと勘違いし彫って貰う方がいたら可愛そうなので、プロ目線で語る幾つかの彫り師選びのポイントを伝授しますね。。



一、(料金)
刺青を彫ろうと考えている際は、例え多少料金が高くとも金額で選んではいけない。何故なら往々にして上手な彫り師は金額も高いからである。
しかし一見すると高いと感じる料金も上手な彫り師は彫るスピードも速いから、1時間15,000円でハガキサイズを彫り上げるベテランと、1時間6,000円で名刺サイズも彫れない見習いの子とでは、結果的に支払う金額に大差は出ないと思います。しかし技術的には雲泥の差ですが。。

あとそれぞれのスタジオ(彫り師)で料金形態は異なると思いますが、大抵は和彫りの彫り師は時間料金だと思います。そしてタトゥーを彫る彫り師さんはサイズ料金の処が多いとも思います。しかし若しタトゥー(刺青)を彫る上で目安になる適正があるとすれば、タバコサイズ位を例にとると彫り上がり時間は1時間前後。そして時間料金では都市部で1万円~2万円以下、サイズ料金ならば3万円位までが適正料金だと思います。

尚時間料金が7,000円以下の都市部の彫り師さんは、屹度技術的にも以下だと思います。
あと刺青に関しては間違いなくタダより怖いものはありません。


一、(技術)
これは刺青雑誌などに目を通し、日頃から沢山の刺青を見て自身の目を養うしかありません。何故なら最終的には自分の判断で、自分が上手だと思えばその彫り師さんは上手な訳だから。。
しかし刺青初心者の人は往々に上手い下手があまりわかっていません。そして間違っても104の番号案内などで探してはいけません。当たり外れがデカイです。そして刺青のハズレは悲惨です。。
それと知人がいない場合はせめて雑誌で写真を見て決めるだとか、とにかくその彫り師さんが彫った作品(仕事)を見てみた方がいいですよ。
しかしやはり一番いいのは紹介で、しかも既に沢山彫ってる詳しい人からの情報がベストでしょう。

あと紹介者が贔屓にしている彫り師を紹介して貰う際は、カサブタなどが異常に厚かったりはしないか、等々.. 治り全般についても良く聞いておくといいでしょう。


一、(アドバイス)
彫り師選びに係わらず物事で大切なのはバランスです。
例えばタダだけど満足に筋彫りも引けない彫り師だとか、衛生面に全く配慮がないスタジオだとか、或いは物凄くムラのある応対をする人だとか、、
とにかく彫り師を選ぶ際は技術や人となり、そして料金などを満遍なく考慮した末に、一項目でも80点以下の評価があればそこ(彫り師)は止した方がいいと思います。
何故なら今のご時勢、気長に探せば屹度自分にあった彫り師が見付かると思うからです。
因みに私なら月1で通うなら片道3時間弱、東京都の千代田区辺りから山梨県の甲府市周辺くらいまでなら通います。



それでは後悔しないカッコいい刺青をゲット出来るといいですね。

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彫り師の出張

今回は久しぶりに刺青にまつわる話しをしますね、、

けどつくづく思いますが、私はちょっとズレてますよね。。
屹度他所の彫り師さんのブログでは、その日やった仕事の話しや写真などをブログして宣伝しているのでしょうし、、
間違っても私の様にラーメンがどうとか、やっぱりカレーにするだとか、仕舞いには「マザーファッカーチャイナ、しっかりしろ日本!」なんて時事問題を語ってはないだろうし、、

ですから今回(だけ)はちょっと反省し、しっかり本業に励む意味でも彫りものの話しでもしましょうか。。



処でワンポイントタトゥーが主な彫り師さんや、フリーの方は横の繋がりを重視するようですが、私の様に一門に入ってる人間は縦の繋がりは鉄柱の様でも、横の繋がりはあまりしないのでは? と思います。。
勿論十人十色でしょうが、私などは十も二十も年が違う彫り師さんと付き合う事によって、エバられたり師匠ズラされても面白くないし、それ以上に一門の一員としての体面もあるので、対等にお付き合いが出来ない方とは一切繋がりを持ちません。
それは傍から見れば少し窮屈で面白みに欠ける姿勢かも知れませんが、私はそれでいいとも思っています。

だから出張などのやり方はどこも大差ないとは思いつつ、他所を知らないので、私は私のやり方のみをブログしますね。


先ずは当たり前だけど一見さんへは出張しません。
そして出張先の8割はやくざ事務所なのですが、彼らからのアプローチは一種独特です。
先ずほとんど必ずと云っていいほど紹介者を立ててきます。私は今までに十位の組織に出張してきましたが例外はありませんでした。
多分「礼に始まり礼に終わる」彼らの一面からすると、紹介者を立てる事によって無下に面子を潰されない様にしてるのかもしれません。
そして何より一般の方より組織の方のほうが、私ら彫り師の事を大切にしてくれます。それは上にいけばいくほど謙虚で「先生、先生」などと呼ばれ、美味い食事や高価な美術品などを頂いたりもします。

処で昔流の彫り師は三十代の頃には旅掛け(出張)をして方々で名前を売ります。
ウチの師匠も若い頃にはよく出張した様で、その頃の時代は出迎えや見送り、そして仕事終わりには接待を受けその際女などもあてがわれた様です。
勿論いまは少し時代が違いますし、私クラスでは接待などはないです。

しかしそこら辺も面白いもので、その伺う先がトッポければトッポい程、応対などもしっかりしてるんですよね。。


処で私などは彫りはじめると食欲が無くなるタチで、一食くらいは平気で抜いちゃいます。しかも師匠に「人様の処に伺う際は腹一杯にしていけ」と云われ育ったもので、尚更です。
しかし出張も行きはじめの頃は先方も勿論そんな事は知らないですし、大抵の事務所では食事時になるとご飯を出してくれます。私もそれ程親しくない段階で出された食事を断るのも失礼かと思い、キレイに頂いてしまいます。
しかし若い衆をしっかりと躾けてる組織などでは、上の方がいない時でも、まだゲソつけして間もない若い衆が、「来て頂いて先生に食事もお出ししないんじゃ兄貴に叱られてしまいます。」とかいいながら、人数分のてんやものや弁当などを買ってきてくれます。勿論私が食べるのは一人分なのですが、その若い衆はその場に居合わせた全員分の食事代を毎回出してる訳で、、あと若い衆にとっては墨代も安くは無いでしょうし、、
だから少し慣れてくると私は、先ずは上の方からの食事や誘いを断り出します。「仕事が始まり集中し出すと腹も減らないですし、どうぞお気遣いなく」などと云いながら、、
それは屹度私自身が偉そうに振舞ったり、特別扱いされるのを好まない性分だからかも知れません。逆にそう云う扱いを好む人にとっては、無頼や悪党の間でステイタスの高い彫り師稼業は天職なのでは? とも思います。


あと出張し伺う時間は、昼過ぎの14時から23時くらいまでの間ですね。
尤も入りはお客の都合で夕方くらいでもいいのですが、出だけは人様のお宅なので遅くとも午前様にはならない様にしています。

そして今現在は出張先は2件ほどです。そしてそのどちらの世話人や段取りの方にも「出張の際は2人以上5時間前後の段取りで頼みます」と伝えています。。
尤も通常は「出張は一日仕事になるので2人以上5時間以上は保障して下さい」と云うのですが、今伺っている先はどちらももう長いこと贔屓にして頂いてるので、お互い融通を利かせています。
そしてどちらでも大切にして頂いており、つくづく有難い話しです。


処でこのブログを読んでる方で出張して欲しい方はご相談下さい。
私は基本的には紹介者のいない一見さんへは出張しないのですが、以前階段の昇り降りが不自由な車椅子の方などのお宅には出張した事もありました。
あと彫りたい希望者は多いんだけど、離島の方など。。  etc


事情のある方は考慮します。
そして旅好きの私は宿さえ用意して頂ければ遠方でも、交通費は私持ちでお伺いします。


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弟子入りについて

最近はよく弟子入りについての電話があります。そしてお客との会話でも「弟子は取らないんですか?」などと聞かれます。
で 今回はその事について触れますね。。


先ず結論から云うと、基本的には弟子は取ってないんです。
それは何故かって? 弟子を取ってもあまりいい事がないからです。。
先ずは墨が突ける様になるまで小遣いをあげなくてはならない。そして面倒をみていく責任が出てくる。それに彫り代を稼ぐ様になっても一人前になるまでは下手くそな墨で看板を汚される。。 あと辞めてく人間の5人に1人は金や物を持って逃げる奴がいる。そして逃げた場合は追ってケジメをとる様だし、やり残した墨の後処理も捌かなくてはならない、、 等々。
で プラス面はと云うと、弟子がいると重く見られる。色々と雑用をさせる事が出来る。相乗的に自分の技術向上にも繋がる。一門(身内)が増える。技術の継承が出来る、、 等々。


けど私からすると ”弟子がいると重く見られる”なんてのはどうでも良い事で、時々イベントなどで強面の他所の彫り師さんが、お弟子さんを大勢連れていたりすると正直「凄いな~ まるで組織みたい」(苦笑)とは思いますが只それだけです。私自身は彫り師に大切なのは技術のみだと思ってますから、独りで飄々と技術向上に努めてきなるべくシンプルに暮らしてく。そしてその中で本物を見極め創り出せてければと、、 簡単に云うと仙人タイプなんですね。

だから間違っても自分から進んで弟子を取ろうなんては思わない。けどそれでも「弟子は取らない」と言い切らないのは、それは師匠に対する恩義があるからです。。



私は師匠の下 内弟子入りして彼是15年になります。そして始めの5年間は師匠の下で彫り師見習いをしていました。
私は思うのですが、当時どこの馬の骨か分からない私を師匠は受け入れ、住ませ、小遣いをくれ、一人前になるまで育ててくれた。
尤もそれが徒弟制度だと云われればそれまでなのですが、その中で育てられた私は師匠への恩に報いる意味でも、今後弟子を育てて一門の系譜を増やしてかなければならないと、、
これが若し独学やお金を出して刺青を覚えたのなら、見解も違ったのかも知れませんが、徒弟制度にて刺青を学んだ私にとっては ”弟子を取る” これは使命なのだと、、、



ではここまで読んだ方なら思いますよね、「ならさっさと弟子取れよ」って、、
でも本心を云うと弟子なんていらない。或いは1人育てれば十分だとも思ってます。

処で最近の人って教えを請う姿勢や礼儀を知らないんですよね、、 
先ずは2週間くらい前の電話での事、、
「もしもし、お弟子さんて取ってます?」[取ってません]「今後お弟子さん取る予定ってあります?」[ありません] ガチャ..
次は5日前の電話、、
「もしもし、ネット見たんですけど時間幾らですか?」[50分15,000円です]「あァそうなんですか..」「処で刺青って教えてますか?」[教えてません]「教えて貰えませんか?」[ ..他所をあたって下さい]「分かりました」 ガチャ...
なんかお二人共電話だから気安くいい加減なのか、名前は名乗らないし唐突だし、、


私は15年間の彫り師生活で取った弟子の数は1人だけです。その弟子は以前からお客で来ていて、人となりを知っていたので取りました。しかし無収入の弟子の身分で既に所帯を持っていた為か、その人間はひと月位で辞めてきました。屹度お金の苦労でもあったのでしょう。。 2年程前の事です。
しかしキチンとして辞めたので、1年間の刺場出入り禁止の後は友達付合いとなり、今は以前より仲良くしています。


結論を云うと弟子入りには、私なりの基準があると云う事です。
例えば電話でのやりとりをとっても「私OOと云いますが、ひじり先生のお電話で宜しいでしょうか?」「今お時間よろしいですか?」「私刺青に興味がありまして、先生にはご関係ないと事と思いつつも、若し宜しければひじり先生のご都合の宜しい日に、お話しをお聞きにお伺いしたいのですが如何でしょうか?」とか、
私も礼で来られれば礼で返しますし、、


尤も弟子を取るにしてもお客でよく知ってる人や、余程の人の紹介じゃなければ断わります。そして若しこのブログを読んでる方で弟子入り志願の方が居らっしゃったら、、 


ひじりは貴方を育てる器ではありません。他所をあたって下さい。
今はHP上で弟子入り募集をしてる一門もありますよ。。

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私が彫り師になった訳

「何で彫り師になったんです?」
今まで幾度となく聞かれた質問です。
そんな際に面倒臭い時は「気付いたらなってた」とか テキトーに答えてるんですが、このブログでは仔細までキチンと答えましょうか。。。


先ず私が師匠の下に弟子入りしたのが1995年2月22日 23才の時でした。
そしてキッカケはその日から遡ること半年前 1994年の夏の事。。


その頃の私はレゲエとヒップホップが好きなダンサー系で、夜な夜なナンパでウロつくかクラブで踊ってるか、そんなフワフワした22才を過ごしていました。
そしてその頃は昼間はワゴン車での配送の仕事をしており。。。けど二十歳前後までの私ってあまり仕事が長続きせず大抵が2週間位で、喧嘩するか飽きるかして辞めていました。けどその配送の仕事は結局2年近くも長続きし。。あの頃の私からするとそれは驚異的でした。けどナゼ長続きしたかって?
先ずは遅刻にうるさくない会社でした。10時出社のところを20分くらい遅れても云われない。。 そして入社半年もしない内に私は出社時間を勝手に11時半にしました。それは12時を回ると昼休みで会社に人が居なくなってしまうので。。。
あと配送は一人で周っていたので一旦会社を出たらもう好き放題に出来た事。。 途中ショッピングや友達の家に寄りながら、3時間で周れる仕事のコースを4時間以上かける。。。
そして昼下がりに仕事を終え夕方には遊びに出れる、、 

その頃の私の収入源は、月10万円程の昼間のバイトではなく、マリファナやクスリの売人、夜中のビラ貼り、イベントやトラブルの処理、そして車関連のブローカーや示談交渉と多種多様でした。
そして浮き沈みはあったものの月最低40万位にはなっており、特段生活に不満はありませんでした。プチ贅沢も出来てたし、適度に悪さもして刺激もあったしで、、



処で覚えてる人も少ないとは思いますが 94年の夏って物凄い猛暑で、九州で連続猛暑日の日本記録を作った夏でもありました。。
私も余りの暑さにブッチリと太い血管が切れて、昼間の会社に無理云って長い休みを貰いました。そして直ぐに海沿いの下の道で九州目指して旅に出て。。
 
当時私は映画「イージーライダー」や「ハダー ザ ゼイ カム」に憧れていて、プレスされた40グラムのマリファナと数シートのLSDを持って旅に出ました。。 若し金に困ったらイージーライダーみたいに、旅先のクラブでクスリを売って旅を続けようと。。

今あの暑い夏のロードトリップを思い出す時、私の中ではガラムタバコの甘酸っぱい匂いと、インナーサークルの曲 ゲームスが頭の中でエンドレスでかかり。。
"Na Na Na~ Na Na Na. Na Na Na~ Na Na Na..."


結局その旅は3週間くらいで、しかも瀬戸内海で終わってしまったのですが、しかしその旅の後からは私の中で幾つかの希望が生まれ。。。 
一つはこのまま一生旅をし続けていたいと、、
そして自分の将来についても漠然と不安になり、色々と考える様になりました。そしてその頃自分が望んでいたライフスタイルを当時書き出したりもして見ました。。。

先ずは自由でいたい。けどお金に不自由はしたくない。あと世界中何処でもツブシが利く様な仕事に就きたい。そして旅が出来る様に長期間の休みが取れる仕事。けど今のように何時捕まるか分からない暮らしには疲れた。。 あと一生人に使われていたくない。一人で出来る仕事をしたい。気ままでいたい。。。etc 
そして最後に今更マジメには出来ない、ワルでいたい。。。

なんかガキだったんです。だから全く譲らず自分の理想のライフスタイルや、都合のいい条件ばかりをあげて、、、高校中退の分際で身の程知らずだったんですが、けど遇ったんですね。。 その頃の私の理想のスタイル、それは刺青師。


私の周りでは17才位から仲間内で墨しょってる奴が何人かいたので、刺青師が職人仕事で上手い下手がある事も分かっていました。そしてどうせ弟子入りするのなら上手な彫り師さんの処がいいと、それからは弟子入りする師匠探しの月日で。。

けど今みたいに簡単に彫り師が見つかる時代ではなく、ボチボチとですが自分でも何人かあたったり、方々の友達に声を掛けて探して貰っていました。
そして或る日暴走族時代の後輩から連絡があり「先輩、いま自分が彫ってもらってる彫り師の先生 上手ですよ。ナンだったら紹介しましょうか?」と云われ。。。

その後はその後輩の組事務所で、その組の組長が間に入ってウチの師匠を紹介して貰い。。


因みに弟子入り前はあまり刺青に興味もありませんでした。そして自分の体に墨も入ってなく、、 ホント単純に刺青師のスタイルに憧れての弟子入りでした。多分彫り師を志す動機としては異色だとは思います。。。

けど今だから痛感しますが、弟子入り先がウチの師匠でホント良かったです。
そして巡り合わせでしょう。幸いにもとても上手な師匠に弟子入り出来た私は強運だったと。。。




 

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刺場のにおい ~つわものどもが夢のあと~

此の所師匠の下に伺う事が多くなり色々思うことも増え。。

時々お客に彫り師見習いの頃の昔話しなどをすると「やはり大変な世界なんですね、、、」などと云われます。
しかし私などは「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないですが、もう麻痺しちゃて何が大変だったか正直分からないんですよ。。。 

私の知り合いの任侠組織では若い衆はしょっちゅう2時間位シメられてます。 
そしてそれを思うとウチの師匠は程よいのではと。。
もっとも任侠組織と彫り師とでは締めるところが違う訳で、ウチらはイケイケの若い衆を育てるのが目的ではなく、人の肌に常時墨を彫り続けられる精神の強さ、そしてそれに伴う穢れや恐れなどをモノともしない図太さを育ててる訳で。。
師匠の下で励んだ見習いの月日 修行の年月は今にして想うと、そんな折れない心を育てる6年だったのだと。。


けど弟子って続かないんですよね。。

以前藤原と云う弟弟子がいましたが、そいつはのべ6年程でケツを割りました。そしてケツを割って1年くらいしてからなのですが、私がイベントで雑誌に載ってるのをみて藤原が電話をよこしたんです。曰く「雑誌に載ってるのを見てさ、辞める前に相談した際に落ち着いたら電話するっていったじゃん」とかかって来たので、ウッカリ話し込んじゃう前に先ずは「一門に復帰したいなら幾らでも話しは聞くし師匠にとりなしてもいい。けど今後個人的に付き合っていこうと云う話しなら聞けない。それは俺が思う人の道に反してるよ」と云ったところ、藤原も「俺には俺の言い分があってサ、見解の相違だね」と云われ電話を置きました。。。
それからは連絡はありません。そして彼は今でも何処かの街で背を向け彫ってる様です、、、
この件は師匠が云わないので私も云いませんが、まさに見解の相違なんです。
私が思うに弟子側に何ぼ言い分があっても所詮弟子、師匠が正義だと思っています。
そしてそれが厳しくも徒弟制度なんだと。。。


あと最近の話しでは綽名がジープって云う40過ぎの外妹弟子がいて、それは数ヶ月位続いていた様ですが、ふた月位前にバックれて、、、 
これはしょーも無くお粗末な弟子の話しで、トイレ掃除を怠り師匠にさせていたり、鼻や耳にボディピアスを20個近く開けて刺場に出入りしていたりと、、私も会ってまだ2度目だったのですが、飲み会の席で外へ呼び「ウチの師匠のとこがTattoo Studioに見えるか?と、渡世人やいなせな人間ばかりの中で20個のピアスは浮いてるんだよ!今すぐトイレで取って来い」と云ったところトイレに往ったきり小一時間位戻ってこなくて、私もその内何事かと思い探して師匠にも聞いてみたところ「もう帰ったよ」と、、、
どうやら師匠にはメールで「今日の飲み会は辞退させて辞めさせて貰います」と送っていたらしく、私は一瞬事態が呑み込めずに「え、見習い中の弟子が誰にも挨拶抜きで、メールで辞退ってナンですか?」と師匠に聞いたところ、「ほっときな、殴っちゃダメだよ」と云われました。。。  けど私も直情型なので、今度会ったらビリビリと唸り飛ばしてやろうと待ち構えていたのですが、、、 どうやら「辞退させて辞めさせて貰います」は一門も辞めると云う事だったらしく、おばさんそれ以来こなくなっちゃいました。。。 しょーもな、
しかもおばさん師匠のハウツーDVDも制作していたらしく、そのハードデスクも返さずひと月位知らん顔で、、、 仕舞いには師匠も怒り出しちゃって(当然)、、、
今は弟弟子のヒュウマが後始末に動いています、、  ほんといい年して不細工で困ります。



しかし大抵の弟子達は2年3年と頑張った末に心が折れて諦めてゆくんです。。。
私も苦悩を分かち合い励ましあった仲間ですし、極力応援したいのですが、やる気の萎えた人間はもうどうにもならないんですよ、せめて辞めた後はそっとして置いてあげたいと、、、
けど私にも経験がありますが、頑張れば頑張った程 物事を諦めた挫折感は大きいもので、、


しかし時々考えます。私でさえ兄弟妹弟子たちについて色々と思い出すのに、それを一身に受けてきた師匠は毎回どんな想いなのだろうと、、、 



この前元妹弟子の紫おりと久しぶりに電話で話しました。師匠からは紫おりが数年前から客として出入りしてるとは聞いていたのですが、声を聞くのは13年ぶり位でした。。。
突然師匠に電話を渡され、その際は急いでいて一言二言話しただけでした。しかし元気そうで嬉しかったです。それはこのご時勢で墨付きに来る、裏を返せばそれほどお金には困ってない証拠。。
そして何よりも19の頃と変わらず張りのある声だったので、、、
屹度幸せにしているのだろうと、、
それが元仲間としてはとても嬉しかったんです。
 
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彫り師の客層

今回は本業の彫りものについてふれてみましょうか。。。



先ずは贔屓客から。。。

彫り師(ウチ)のお客の半分は鳶職人、神輿の担ぎや衆、そして渡世人です。
案外以外に思うかも知れませんが右翼の活動家やテキヤ稼業の人は少ないんですよ。多分テキヤの方は客商売だからなんですかね、あと稼業人としての矜持 そこら辺が墨突きを好まない理由ですかね、、もっとも直接聞いた事は無いんですけどね、
反対に同じタカマチの主役でも神輿の担ぎや衆は勇み肌全開ですね、、セイヤ、セイヤ、セイヤ、
あと鳶職の人もモンチラが多いですよね、ダボシャツの衿ぐりからヒカエの額が見えたり、七分袖からも額が覗いてたり と、、
そして渡世人の方は普段は隠してるが、サウナや海水浴場など見せる場所では堂々とする。。 隠す美学ですね、
刺青は隠すか勇み肌かのどちらかで、そのどちらでも徹底してればカッコいいと思います。
けど中には頭に彫ったり全部の指に彫る人もいますよね、私が思うに彫り師ならまだしも、常時見えてしまう様なところに彫るのは暑っ苦しいと、、、 野暮ですね。
けど私の中ではバレバレの博打ボクロなんかはアリなんですが、、


あと残りの客層の四分の一くらいが勤め人や職人です。
多い順に挙げてくとトラック運転手、美容師、ペンキ屋、大工、水商売、解体業者と、、 
あと変わり何処では科学者や、小説家、コメディアン、有名大卒で広告代理店に勤めるサラリーマンって方もいましたね。。。
この中ではトラック運転手がガッツリと額でいく方が多く、あと美容師もあっちこち増えてく人がいますね、しかも感性でする仕事のせいか、変わった彫り方や絵柄を好む方が多いです。



そして残りの四分の一はグレーゾーンの人達です。
私が思うグレーゾーンの定義は日常的に何がしかの犯罪を繰り返してる人達です。
例えばトサンなどの闇金融業者、詐欺師、クスリの売人、キャッチセールスマン、車上荒らしのプロ、強盗(これはブラックかな?)、、、 あとライトグレーなのが、スカウトマンやデリヘル業者です。まるで犯罪者のデパートですね(苦笑)、、
しかし私が接してて一番楽しいのもこのグレーゾーンの人達で、気は使わないし景気はいいし退屈しないし で、あと浮き草暮らしのスタイルと、個性とワルが混じりあったフインキが共感を呼ぶんでしょうね。。。
渡世人の方などはよく”男を売る稼業だ”とか云われますが、それで云うとグレーゾーンの方でも10年選手を超えると、独特の魅力 妖しげな艶を放つ人がいます。そんな人は本能的に怪しいかな~ と疑いつつも、食虫植物の様に引き寄せられてしまい、、 この手の人には詐欺師が多いんですけどね。。。
そこら辺を踏まえ例えてみると、渡世人は酔わしてカタにハメる。そしてグレーゾーンの人は惑わしマラリア蚊の様に血汁を吸う かな、、、
あと変わり何処では14kなどの中国系マフィア、イラン人犯罪集団、チカーノギャングスタァなどもいました。


どうです予想どうりの客筋でしたか? それとも以外でしたか、
ウチではこんな感じですが各々のスタジオで若干違うと思います。それはそのスタジオがタトゥを彫るか和彫りか、そして場所柄でも大きく左右されると思います。。。
私の場合 幸か不幸か15年の間に様々な場所で彫ってきました。柄の悪い下町やビーチリゾートのバリ島、都内の観光地化した有名スポットや郊外のベットタウン、そして有数のお洒落スポットエリアなど。。。 今はちょうどバランスがいいとこに刺場を出してますが、こうしてみると私のジプシーの様なスタイルも、バランスよく統計をとる意味ではアリですね(苦笑)、
それじゃまた統計をとる意味でも5年後位に移転しますか、オーストラリアのゴールドコーストにでも、、、 (ヒャッホー)

テーマ : 今日のつぶやき
ジャンル : ブログ

刺場のにおい  ~新弟子時代~

最近おとうと弟子を師匠に云われ預かってるんです。。。彼が内弟子入りした初日からなのでもうかれこれ10日間。師匠からは私が教育係としてひと月位預かり、ウチでの見習い期間のイロハを教え込め と、、、 


その新弟子は年は30歳でヒュウマと云うんです。初日から私の刺場に住み込ませ、今のところは思いのほか頑張っていますね。。。
私は新弟子は殴って教えるタイプなんですが、それは男女年齢に関係なく一律平等です。
一度目は教えたり諭したりはする、けど2度目以降は殴る若しくは叱る。そして3度目は確実にシメちゃう。。。それは続く続かない善い悪い以前の問題で、将来ゴロツキを相手にしたり やり直しがきかないだろうこの仕事(真剣師)で、3度も失敗(云う事を聞かない)する弛みが私には気に入らない。本人の今後や一門の為にもビッタンビッタンにシメちゃって、体で覚えさせた方がいい、、、 
しかし余り追い込んだり殴ってばかりいると、馬鹿ネジになっちゃってシメてもシメても締まらなくなっちゃう、、、 なに云う私がそうでした。(苦笑)


アイルランドの諺で「ムチを惜しむと子供を駄目にする」と云うのがあるんです。
便利なんで時々引用しています。



しかし怨まれ役の私としても、10代の若い子を殴るよりも30代40代のおっさんを殴る方が辛いんですよ。。。 若い子だと立ち直りも早く時には反抗的な態度をとったり と、それが或る意味殴る側は楽なのですが、しかし30代以降になると黙って怒鳴られ殴られるんですよね、、、 こっちも年いってるから頭ごなしに恫喝されるのも辛いだろうな~ と知りながらも「テメーはなんで一度でわからねーんだよ」って。。。

しかし今回のおとうと弟子のヒュウマは、最初の数日こそは動きが鈍く「勝手に刺場をいじったり、どこまで片付けてよいものかと思い、、、」などと口篭もっていたのですが、私は初日の鍵を渡す際に「先ずは押入れなども全部開け、どこに何があるか把握しておけ」と、そして「針を扱う仕事なんだから神社の様にピーンと張った空気、清々しさを保つよう掃除をしろ」などと云ってあったので、「遠慮して掃除は控えてます。的な事は言い訳にしか聞こえない。そもそもが鍵渡した時点で自由にしろってことなんだよ!」と云ったところ、2日後刺場に行った際 物凄く綺麗になっていました。。。 それはもうビックリです!!
窓と云う窓、床、壁、扉全部が水洗い水拭きしてありました。。。。そして整理整頓。
私はてっきり扉開けたらすぐにでも襲いかかろうと思っていたので、、 嬉しかったです。


今回のおとうと弟子は、今のところは云われた事は手を抜かず一生懸命やるし、自分の練習で自分の腹まで彫っちゃう位 刺青に対する情熱もあるし、で、、、 
屹度頑張って見習いを終えてくれるものと願っております。

まァ 先ずは余り怒らなくても良さそうなので、それがありがたいです。

テーマ : 伝えたいこと
ジャンル : ブログ

刺場のにおい ~徒弟制度について~

徒弟制度って一般の人はどう捉えてるんでしょうね。師匠が「職場の上司だ」くらいの捉え方なんですかね? 
15年間内弟子として草履を揃えてる私からすると、それは全く違った見解なのですが、弟子入り前 23歳頃の私は師匠と云ってもピンと来ず、『頑固ジジイで私生活にもウルサく口出す存在なんだろう』位の予想でした。。
或る意味それはあたっていたのですが、今想うと無邪気でしたね。。。 
その後の私の刺青師修行期間はまるでスペースマウンテンの様な日々が6年、 永遠の記憶として残りました。。。



さて私の師匠初代・赤坂は、今年還暦を迎えた60歳で歌舞伎役者似の色男です。
しかも話しは軽快で面白くダジャレや下ネタ満載の話術です。基本的に西川口の男はやんちゃでスケベで気取ってないですね、、、いわゆる下町っ子気質。
そんななか生まれも育ちも西川口の師匠は、ガラの悪い街の刺青の先生として『ちょっと雲の上、放埒な毎日をなるべく愉快にかえてる』と云う感じです。。。 

あと一般の人は弟子入りすれば技術は師匠が教えてくれる、とでも思っているかも知れませんが、それは違います。
そもそも彫りものの技術は見て盗むものなので、私は師匠に技術的な事を質問したことは1度しかありません。しかも弟子入りして数年後にやっと聞いたのですが、その時はなんか曖昧な返事しか返ってきませんでした。
そしてそれからはもう聞くのは止めました。。。 その代わり技術的な事は弟子同士の会話から得ました。
そんな私が師匠から学んだ事は刺青に対する姿勢や生き様で、それは弟子として側に居ないと学べないものです。ウチの師匠のHPは業界でも人気で、多くの同業者が見ている様ですが、しかし幾らHPを見ても肌絵の下の本質は見えてこないんですね。。。 



処でこの前久しぶりに師匠の刺場に伺い手元を拝見したところ、様々な事が頭を過りました。

曰く初めて私がお代を貰って墨突きをした際は師匠も兄弟子も急に出掛けてしまい、今なら40分ぐらいで終わる仕事を独り、大汗をかきながら3時間位かけて彫ったナ、とか

あと師匠とお客さんとの会話が中国がどうとか、また白川郷に行こうとかそんな内容で『ああ、未だに墨を突いてない時は旅の空なんだな』とか。。。



そんな師匠を一言で言い表すと”One & onlyな存在”。
そして私にとっては道を拓いてくれた大恩の或る人。
いつまでを追い越せないでいる自慢の師匠 『世界のあかさか』(弟子ばか)です。

マブイ絵柄

そう云えば刺青師のブログなのに、やれパワースポットだかんだと 肝心の刺青の事については触れていなかったですね。。
じゃ今回はそこらへん掘り下げるとしますか...


墨を彫る際によく云われる事が『入れると入れたで自分が絵柄に似て来る』と云う事です。
で、いつの時代もお客の悩みとしてよく耳にするのがこの絵柄選びについてで、しかも 『 格好良くて珍しい絵柄は無いか?』 とか...
そんな際私が決まって云うのは 『 格好いいのや縁起がいい絵柄は大抵よく彫られてますよね。 で、彫られず残っているのは大抵があんまカッコイイよく無いですよね... 』 と、
そんな人と違う絵柄、個性を求める方へ、 私なりの提案はこうです 『 珍しい絵柄に固執するのではなく自分にあった絵を探す 』 そしてそれは一体どういう事かと云うと。。


十年以上前の話し。。 師匠のお客さんで須田さんって方がいました。
その方は博徒なんですが、腕、背中と”鯉ちらし”で往き、背割りにした際も太ももにてっきり鯉を入れるのだろうと私は思っていたのですが、須田さんは予想外の”生首散らし”を彫られました。。
ご存知の方も多いとは思いますが ”生首散らし” は縁起とは無縁です。
むしろこの絵柄を彫ると 『 人生がよく転ぶか悪く転ぶかのどちらかだ 』 なんて云われる代物で、多くの人が敬遠する絵柄でもあります。
逆に鯉などは語呂合わせで 『 金コイ、女コイ、何でもコイの鯉 』 と云われ、いわば刺青の王道ですよね。
で、私は不思議に感じ須田さんに 『 なぜ、生首なんですか?』 とお聞きした所、 『 博打打ちだからよく転ぶか悪く転ぶか賭けてみたくてサ 』 と云っていました。




次は私のお客で一竹組長の絵柄について。。
この方はイケイケでしかも大分マブイ掛け合いをします。あともののふとしての心を大切にする様な一面もあり、そんな組長が入れてる絵柄はトッポさと心意気を感じさせます。

先ず甲羅彫りでの彫りかけで、背中には火炎龍。太ももに塔婆。そしてその塔婆には抗争で亡くなった身内の戒名が彫られています。
あともう片方の太ももに軍鶏。 軍鶏と云う鶏はどちらか一方が死ぬまで斗いを止めない事から、別名”喧嘩鶏”とも呼ばれています。 
そして仕上げは桜と牡丹を散らし、花札で云うところのカブにし 全体を紅と黒でまとめてて。。。

ケイ背中抜き☆

だいたい分かって来たとは思いますが、私が絵合わせ (絵柄選び) の際薦めるのは珍しい絵柄では無く、その人らしさや心意気、そして自身を象徴する様な絵柄。

そもそも刺青を彫る事自体が ”刺青が在る” と云う生き様を選ぶ事なので、その肝心の絵柄については己が『どう云う男になりたいか、そしてどう云う男で在りたいか』で選ぶのも良いと思います。
それで云うと上記のお二人は佳いお手本になるのでは。。 
あっ!でも呉々も真似はダメですよ、ニセモノになっちゃうから..



因みに私が背中に彫るとしたらやっぱり般若。般若が一番!! 
心意気? いわれ? あいにくと無いんですヨ。 只カッくいいから!! それだけ、、  
ダメ?

プロフィール

彫りもの ひじり

Author:彫りもの ひじり
仕事場は東京都小平市内にあります。
赤坂一門の門下で、42歳 男、彫り師歴は20年です。
主に和彫り中心なんですがtattooも彫っています。
お近くの方は是非お越しください。お待ちしております。

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